Blogふなさきブログ

患者になったときに大丈夫ですか?といつも思う。 

院長の舩﨑です。

とうとう医師も働き方改革で年間の労働時間の上限の制限が始まりました。

お医者様は診療科や所属先によっては考えられないほどハードなお仕事ぶりですので、間違いがあったり過労死を予防するためにも上限は必要ですよね。
ですので、「限られた」医療人材を有効に活用するためには、いちいち細かいインフォームドコンセントに時間を取ることを求めない、緊急かどうか分からなくても徒に病院にかからない、多少治療結果が悪くとも文句を言わない(お医者様はベストを尽くしてくださるので)、どんなに窮していても病院の診療枠が空くまでじっと我慢。

っていうのが皆様が受容できたら働き方改革もちゃんと機能するでしょう。
できますか?できませんよね?

自分、あるいは父母、肉親の生死に関わるようなことですと、些細なことまで聞いて説明を受けたいと思いませんか? 緊急かどうかわからないので病院にかかりたいと思うのではないですか? 結果が悪ければどかしてほしいと思いませんか?(納得がいかなければ訴えるということもないとは言い切れませんよね?)、緊急で放置すれば危険という病状もあります。じっと待てますか?

できないんですよ、多分。
これは人として本能的、感情的なものでもありますので、どうかあるときは医師を頼らざるを得ません。
今までは多くの医師はそういうものだという認識、使命、あるいは積極的な理想を抱いて患者を受け入れてきたに違いありません。
それを私に言わせればアホくさい法律で排除して、本当に大丈夫か日本は?と思わざるを得ません。

そういう環境で育ってきた世代にとって、昭和のど根性モノは到底受け入れがたいと思いますが、医師に求める要求はむしろ高まっていると思います。
矛盾していませんか?