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と、ある患者様 

院長の舩崎です。

ちょっと奇遇な出会い。

と、ある日の診療終了間際、飛び込みの患者様。

お伺いするに突然銀歯が外れ、慌てて近くの歯科医院を訪ねたが、断られたとのこと。
その患者様、次に近くの歯科医院を訪れたそうですが、やはりここでも断られたとのこと。

そして最後?の望みを託し、当医院においでになられたとのことです。
ワタシはですよ、電話ならまだしもわざわざ足を運んでいただいた患者様をお断りするような真似は絶対しませんけどね。

まぁ最近では断って差し障りないようですよ。そう働き方改革ですから。
ワタシは経営者側ですので、幸いなことに就労時間に上限はありません。
特に医療とは親和性が低く、医療の本質からは逸脱していると思っています。
ちなみにかつての日本人は働きすぎだと言われ、事実先進諸国の中でもダントツ1位だったそうです。

アホな電通の社是の犠牲になって自ら命をたった女性社員がいたことから、働き方改革法案が施行され現在に至りますが、
結果労働時間は先進諸国の中で現在17位まで短くなっているとのことらしいです。
これで大丈夫か?日本。と思ってしまうのですが、海外は時間という概念があまりなく、とにかく成果を上げることが
必須と言われています。ですので、成果が挙げられれば、働く時間は短くても良く、成果を出そうと思うなら時間という概念は
意味をなさなくなってしまいます。まぁ全部が全部ではないでしょけど。

これでは生産性があがるのでしょうか?業態によっては今ばやりのデジタルやAIの導入によって時間短縮や作業効率が
上がるものもあるでしょうが、医療もそれで良いのか?と思うのです。

人件費高騰などで病院・医院経営に赤信号が点ってきた要因の一つに働き方改革があるのは疑う余地もありません。
ですので、残業代よりも、働き方改革の御旗のもとに、来られた患者様をお断りして応召義務には反しないんですって。
ワタシは応召義務ってもう少し高尚な人道的見地から定められたものだと思っていたんですけどね。

で、話が関係ありつつ脱線しましたが、結局患者様に外れた冠を無事再装着して終わりかけた時に、どうも患者様のお名前と職場が同じの方がおいででしたので、
お尋ねしたところ、なんと親戚関係にあたるとのことでした! しかもその方が家族で来られていますので、2件断られたというひょんなご縁で当院に
おいでになられたというご縁をいただきました。
患者様は大変感謝してお帰りになられましたが、ワタシも非常に嬉しい気持ちでした。はい。