〒892-0805鹿児島県鹿児島市大竜町8-1 歯科・歯医者・インプラント
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院長の舩﨑です。 正直に書きますが、私は義歯、詰まりは入れ歯が苦手です。。。 歯科医師になって30年以上なり、そこそこ経験を積んで大抵のものであればどうにかある域に達したと自慢気に語りたいのですが、義歯に関してはどうもそれが許されません。 手がけている頻度がそう多くはない(と言っても一般的には多い?)ので、スキル的な問題もありますが、非常に個人差の大きい治療法であるのがその理由です。 一つには顎堤という顎骨の上に歯肉粘膜が被覆した器官の上に乗っかるのが義歯ですが、その形状や歯肉粘膜の厚みが様々すぎてどれが正解と言うものがない。普通の義歯は出っ張った顎堤に装着しますので、義歯自体は凹の形状をしていますが、顎骨の吸収の進んだケースでは義歯の床面は凸になっており、こういうケースは粘膜が菲薄で痛みが出やすく、なかなか適合させることが難しいです。 もう一つは寛容性の問題。 痛みや義歯の存在による違和感などにあまり拘泥されない方や、痛みに対して弱い方などこれも非常にバリエーションが大きく、一筋縄では行きません。 また前歯1本の治療費と例えば総義歯の治療費を比べますと前歯1本の方の点数が高いんです。 義歯は摂食という生きるためのエネルギー源を取り入れるために必要な器官であるにもかかわらず、保険的な重要性は極めて低く、この厳しい経営状況の中ではシンドい治療の一つではあります。しかし当の患者さまにとっては毎回の食事時に必要不可欠な義歯でありますので、いかなるケースでも徹底して治療にお付き合いさせていただいております!ハイ。
2023-03-14 08:58:09
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